神事用覆面から、簡易マスクの作り方
今、巷で切実に足りていないアイテムのひとつ、マスク。
神社神道では、神事の際にマスク状のものをつけなければならない場合があります。
その時に使用されるのがこちら。
その名もズバリ「覆面」といいます。そのまんまですね。
御神体を動かす時や神饌を作る時、
神聖なものに自分の息(ケガレ)を吹きかけないように装着します。
有職故実で「白い布か紙を用いる」と定められており、使うたびに調製しますが、作り方は至ってシンプル。
祝詞紙(奉書紙)を縦長に三つ折りにした後、更に横に三つ折りにして、「輪」になった部分に”麻(アサ)ひも”をかけるだけ。使用する時は折りたたんだ側を口元に当てます。
マスク不足が深刻化し、
手作りマスクの材料すら品薄になり始めた今。
この「覆面」を簡易マスク作りに応用できないものかと
キッチンペーパーと紐で作ってみました。
こちらはご祈祷直後、いきなり試着を求められた宮司の様子です。
装着感については「悪くはないです」、是非については「色々と不足している中、各人が工夫することで、少しでも自衛出来たらいいですね」との事でした。
無いよりマシ程度かもしれませんが、
それでも無いよりはマシなものです。
キッチンペーパーかハンカチ、そして紐があれば、
折りたたむだけで作れる「覆面」。
当社では神事の他に、突然の煤払いの時などにも重宝しております。
最大の難点は見た目ですが、必要に迫られた時には「覆面」の事を思い出してくださいね。
一日も早く、事態が収束しますように。
※キッチンペーパー1枚では大きさが少し足りません。
ロールの切り取り線で2枚分~必要に応じた長さをご使用ください。