拝殿大修築工事、着工です。
平成30年9月に襲来した台風21号を覚えていらっしゃいますでしょうか?
各地に甚大な被害をもたらしたこの台風、豊國神社の拝殿も大きく平行四辺形に傾いてしまい、筋交いを入れてなんとか保っていましたが、雨漏りは防げず、ビニールシートを貼ってしのいでいる有様でした。
修築事業を始めて2年、皆様のお気持ちが集まり、ようやく着工と相成りました。
今回、工事を手掛けるのは岐阜県中津川市加子母の業者さんたちです。
伊勢神宮の御用材を伐り出す神域を内包する加子母の山林は、秀吉公が築城のために重用したこともある、豊國神社とゆかりの深い場所で、今までにも鳥居や灯篭、神門を手掛けて頂きました。
本殿前での解体工事と並行して、加子母では柱のプレカットが進められています。
9メートルのまま製材して用いるのは、ヒノキとしては過去最長との事です。
円形で無く、八角形の柱を使う試みも、神社の拝殿としては珍しいものと言えるのではないでしょうか。
現在の大前の様子です。
拝殿が撤去され、すっかり広々としてしまいました。馴染みある景色が無くなってしまうのは寂しくもありますが、「より良い拝殿を」「300年残るものを」と楽しみな変化でもあります。
参拝中の皆様にはお騒がせ、御不自由をおかけしますが、どうかお見守りいただき、9月末の竣工をお見届け頂きたく存じます。
※工事期間中は平日のご祈祷をお受けすることができません。土日で承っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。